第4話

#2 . きっと
3,005
2023/10/28 13:48

何かの間違いだ
イフリート・ジン・エイト
めっちゃ美味しい〜!

きっと、何かの間違い
ムルムル・ツムル
あなたの名字さんも食べなよ〜!
あなた
…はい

間違いであって欲しかった…
事の経緯は数十分前…
2人
…は?
ムルムル・ツムル
え、君…
あなた
、ではまたのご注文を〜!!(早口)

私は爆速でツムル先生にピザを投げ、(え?)

その場を後にしようとした

…が、
ムルムル・ツムル
ちょっと待った!

ツムル先生に肩を掴まれた
ムルムル・ツムル
君、前ぶっ倒れて保健室に来た子だよね?
ムルムル・ツムル
確か…あなたの名字さん

うおーーー名前覚えられてたーーーー
ムルムル・ツムル
また寝てないんだ
あなた
…()

私は無言で目を逸らした

ツムル先生は家系能力で相手の精神状態が分かるので、

睡眠不足もお見通し
ムルムル・ツムル
…一緒にピザ食べる?
あなた
…???

そして今に至る__

…うん、どう思考を巡らしてもあの会話に行き着いたのか分からん()
ダンダリオン・ダリ
いや〜、まさか生徒が此処に来るとは!
あなた
すみません…
バルス・ロビン
全然大丈夫!寧ろ大歓迎だよ!

てかロビン先生がご飯作ってるんだ

なんか意外…(
あなた

私はまだ何にも手を付けていなかった
教師陣

そんな私に対して教師陣の皆様は、

保護者の如く私を見守っている()
あなた
い、頂きます…

私は恐る恐るピザを口にした
あなた
ん、美味しい…!

うちのピザってこんな美味しかったっけ?(
ムルムル・ツムル
良かった良かった!
ダンダリオン・ダリ
どんどんお食べ〜!
ストラス・スージー
あなたの名字さん、魔リンゴジュースいかが?ふいっ
あなた
ありがとうございます!

なんだかんだ、教師陣の波に押され、

結局夜遅くまで居座ってしまった
イフリート・ジン・エイト
…あ、そろそろ親御さん心配するんじゃないかな?
ムルムル・ツムル
結構遅くなっちゃった…
ストラス・スージー
送っていきましょうか?ふいっ
あなた
い、いえいえ!私は大丈夫です!
イポス・イチョウ
でも、こんな夜遅くに女の子1人は危ないよ?
あなた
大丈夫ですので!

私は教師陣に被せるように、1人で帰る事を押し通した
ムルムル・ツムル
(ストレスと孤独…深い嫌悪感と不快感…)
ー家ー

教師陣の皆様にお礼を言ってから、帰ってきた

先生方には申し訳ないけど、

ピザを食べてる時も、家に帰ってからも、

労働中に感じていた、上司や客に対しての不快感や嫌悪感は、

頭の片隅にこびりついていたままだった
あなた
ただいま!

さっきまで騒がしかったであろうリビング内に、

私の声“だけ”が響き渡った
あなた
ふぅ…

私は荷物を降ろした後、

真っ先に風呂場へと向かった

その後、またリビングが騒がしくなったように思えた

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