何かの間違いだ
きっと、何かの間違い
間違いであって欲しかった…
事の経緯は数十分前…
私は爆速でツムル先生にピザを投げ、(え?)
その場を後にしようとした
…が、
ツムル先生に肩を掴まれた
うおーーー名前覚えられてたーーーー
私は無言で目を逸らした
ツムル先生は家系能力で相手の精神状態が分かるので、
睡眠不足もお見通し
そして今に至る__
…うん、どう思考を巡らしてもあの会話に行き着いたのか分からん()
てかロビン先生がご飯作ってるんだ
なんか意外…(
私はまだ何にも手を付けていなかった
そんな私に対して教師陣の皆様は、
保護者の如く私を見守っている()
私は恐る恐るピザを口にした
うちのピザってこんな美味しかったっけ?(
なんだかんだ、教師陣の波に押され、
結局夜遅くまで居座ってしまった
私は教師陣に被せるように、1人で帰る事を押し通した
ー家ー
教師陣の皆様にお礼を言ってから、帰ってきた
先生方には申し訳ないけど、
ピザを食べてる時も、家に帰ってからも、
労働中に感じていた、上司や客に対しての不快感や嫌悪感は、
頭の片隅にこびりついていたままだった
さっきまで騒がしかったであろうリビング内に、
私の声“だけ”が響き渡った
私は荷物を降ろした後、
真っ先に風呂場へと向かった
その後、またリビングが騒がしくなったように思えた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。