第7話

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2019/12/05 10:56
その後、坂口さんとも合流した私達は
その日の夜をLupinで過ごした



太宰さんの希望で記念撮影をし、
お酒を飲みながら談笑して........












こんな毎日が続けばいいのにって、思った。
























でもそれが今、急速に崩れているのに

私達はまだ気づかない...___。




























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ポートマフィアの最高保管庫のひとつが襲撃された

暗証番号で守られていた筈の保管庫は
正規の暗証番号で解除されていたという...













執務室の扉をノックし、返事を待ってから扉を開く






北原 藍華
太宰さん。ミミックについての資料をまとめたものをお持ちしました。
太宰治
太宰治
__...嗚呼
そこに置いておいてくれる?
北原 藍華
はい。



最近の太宰さんは、敵対組織であるミミックについて熱心に調べていて、睡眠をとっている姿すら見かけなくなった。

その変わりようには太宰さんの部下達も驚いていて、しまいには首領が執務室にやって来るほどの大騒ぎだった。

ミミックの件は確か、織田作さんがやっていた筈...
友人思いなんだな、と心の底で密かに思う。




けれど、私は心配なのだ。

まともに睡眠をとっておらず、目の下にクマを作り、真剣に資料を読んでいる姿を見ると、疲労で今にも倒れてしまいそうで.....。











パサリと資料の束を執務机に置いた太宰さんは手招きをした。



何か用かと思い太宰さんのすぐ横まで近付くと...











ギュッと、抱き締められた。






何時もならば恥ずかしさのあまり押し返してしまうのだが、今日はそのような気にはなれなかった。
北原 藍華
太宰さん...?如何したんです?
太宰治
太宰治
......私の事を癒して。。。






そう言って、私の首筋に顔をうずめる太宰さん...

ふわふわの髪の毛がかかって少しくすぐったい。



私は太宰さんが少しだけ、
愛おしく思えて頭を撫でた。
北原 藍華
太宰さん、お疲れ様です。
太宰治
太宰治
....ん。

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