第30話

前から感じる気持ちの答え
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2021/03/09 11:26
(taiga side)

あの気持ちが何なのかわからず、俺は北斗を避けてしまっている。

本当に悪いことをしていると思ってる。

でも、後でもしないと、なんかやってられなくて。

こういうときは、恋愛の神様、樹に相談してみよう。そう思って、

大「樹??今日空いてるかな??相談したいことがあるんだけど……」

そう聞くと、

樹「おん、空いてるよ。俺の家でもいい??」


そう答えてくれた。さすが樹。

帰り際、北斗と樹は何か話していて、

大「じゅり〜、準備できた〜」

そう、北斗に聞こえるように言うと、

北斗はそそくさと楽屋を出ていった。

率直に、寂しい。そう思った。

ま、俺が悪いんだけどね。

樹の車で、食べるものを買い、マンションに向かい中に入る。

一息ついたところで、樹は、聞いてきた。

樹「で、相談事って??」

大「俺、この間知らない人に犯されて、その後北斗が助けてくれて、ギュッと抱きしめられて、キスされたのね。」

そこまで言うと、

樹「犯されたって、…」

違う話に反れそうだったので、

大「ま、そこは追々話すんだけど。で、そのとき、こう、胸の個々らへんがドキッてなって。体の体温もあがってさ、で、口に出ちゃったの。すきって。」

樹「え、わかってんじゃん自分の気持ち。」

でも俺は首を振る。

大「その、好きが危ないところに助けられて安心して、そう“兄弟”としてなのか、その、…」

樹「恋人としてなのか??」

大「うん………」

そこまで言うと、はぁ、とため息をついて、樹はいきなり俺の手を強く引っ張って、ソファに押し倒した。

大「っ!?なに、樹??」

樹「今の気持ちは??」

大「っえ、えっと……、その…、」

樹「正直に」

俺はあのときのことがフラッシュバックして、

大「こわい。怖くてたまらない。」

そういうと、樹は、俺の首元に顔をうずめて

樹「じゃあ、北斗にさ、こういうことされたらどういう気持ち??」

そう聞いてきた。

北斗??北斗だったら

大「こわく、、ない。逆にうれしい、かも。」

そういうと、樹は、ふっと笑って俺から離れた。

樹「それが答えだよ。きょも。」

そう言われた。

俺の気持ちをはっきりさせるために、わざと自分が嫌われるようなことを??

その事実に気がつくと、同時に目元が熱くなる。

大「っ、ごめん。樹。ごめん、」

どんどんあふれる涙を人差し指で拭って、


樹「俺がほしいのはその言葉じゃない」

このイケメン野郎。

大「ありがと!!」

そういって、樹に飛びつく。

そのまま、安心して俺は眠りについた。









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さぁ、お待たせいたしました!!!

次回最終回です!

最後までお楽しみください!!!

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