真夜中の月。一ヶ所に集まり、髪を下ろして水色の着流しでだんだら模様した羽織を着ていた食満夕河は未だに眠っており、学園長の側で寝かせていた。
留三郎は朱夏を戦う気満々でドクツルタケ城は初めて聞いたので今までの城よりも情報は少なかった。
ナギメの情報だと五年前。陸奥国で起きた怪奇事件とはドクツルタケが起こしたと言われ、全身串刺しにされる人や火炙りにされる人中には血を抜かれた死体などと悍ましかった。そしてドクツルタケ城に連れ攫われてた人は実験体にされ、能力を悪用されて死に様や叫びを聞いたから我慢しなければならない故、トラウマになっていって眠れない夜になって寝ない人はムチや刃物を刺したり、火に当てられるからで紅緒姫はある条件があって帰してくれる事なるが仲間と陸奥国の人の命の選択をせがまれて囚われた人全滅しているのに笑って陸奥国の人は囚われた両親や親身などは呪いをかけられつついないもの扱いされてからドクツルタケ城の人類で最大の罪らしいので強いのか弱いのかハッキリとした事が全く分からなかったけど町では捕まえられたら永遠に終わりだという噂だった。
夕河が襲われた中で眠っているから留三郎は泣きそうの中で仲間達は同情せざるを得なかった。
目の前にいるのは忍術学園の領園田村である霧深き村の長老がいて依頼をしにやって来た。
人の痛みや感情の分かる優しき心のある長老で天女絵面である夕河を見て悲しんでいた。
忍術学園が霧深き村に行ってみると酷い有り様でドクツルタケが通り過ぎた跡だったので村の中で建物は無事だったので夕河を寝かせていた。
そこには山田先生の一人息子である利吉がやって来て夕河を見るたび同情せざるを得ない。
ビュンと加速し留三郎の前に山田先生が回り込み立ち止まる。
山田先生の言葉を聞きはっとして立ち止まった。すると珍しく犬猿である潮江文次郎が横に並んだ。
文次郎の横に仙蔵が小平太が長次が並ぶ。
苦笑いを浮かべる伊作。思わず留三郎の目から涙が溢れ出す。
袖口で涙を拭う。再び山田先生が前を向く。
意味ありげな視線をお互い向け合うと同時に留三郎を見る。
全員思わずすっ転んだ。山田先生と土井先生からしてみれば今の夕河はは組に無くてはならないストッパー兼お約束ブレイカー。いなくなったら全てが元に戻ってしまう。
今は彼が無事に起きてくれる事を祈るしか無かったので見守っていた。
再び朱夏がやって来たので留三郎は許したく無い気満々で眠っていた夕河を守っていたのにいつの間にか囚われてしまって縄を縛られていた。
腹に棒を突き刺して血反吐を吐き、とどめを刺した姿を見て格の違いを痛感した留三郎は夕河を傷つかせた朱夏にガチギレしていた。
朱夏の性格は気分しだいで多くの人間を無感情に殺め、それらの所業に微塵の罪悪感も抱かず、恐ろしいほど迷いがない残酷な性格だったので留三郎は夕河を傷つけたのを痛感した。
土井先生の言葉を聞くや否や朱夏は三節棍を手に持ち山田先生と激しくやり合う。
留三郎は覚醒してしまい、朱夏を吹っ飛ばした。覚醒のきっかけは、『人生で一番大好きな夕河を失いたくない』である。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。