第6話

太宰治を拾った話。3
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2022/12/27 11:00 更新
くいっ、と太宰が私の顎を上げる。
私 (寝雨)
っ!
茶色の瞳と絡み合う視線。
私 (寝雨)
、、////
太宰
ふふふ、中々良い反応してくれるじゃない。
美男子の顔が自分の視野いっぱいに広がるなんて初めての経験だった。
ーー故に、私はすぐにキャパオーバーを迎える。
逸そうとした視線の端っこに、まだ濡れている蓬髪を見つけーー。
私 (寝雨)
と、
太宰
と、?
私 (寝雨)
とにかく、髪を乾かしなさいー!
そこら辺にあったタオルを、太宰の顔に押し付ける。
太宰
うぷっ。
ーーその間に私はちょっと逃げた。

太宰
ねぇ、ごめんって。
太宰
お願いだから、機嫌直して?
扉の外側から、太宰が言う。
私 (寝雨)
、、、。
、、私も、逃げるのはあんまりだったか、、?
私 (寝雨)
(でも、、出ていく口実もないし、、。)
ーーと、目に止まったのはドライヤーだ。
私 (寝雨)
(あ、、太宰、髪ちゃんと乾かしたのかな、、?)
私はてちてちと歩いて行って、ドライヤーを手に取った。

ガチャ。
太宰
 ! 
太宰
、、開いた。
私が自分からドアを開くと、彼は少し目を見開いて、意外そうにした。
私 (寝雨)
ん。
太宰
ドライヤー、かい?
戸惑うように苦笑する太宰。
私 (寝雨)
私がやってあげる。
私 (寝雨)
ほら、早くついてきて。
私 (寝雨)
床に座って。
太宰を床に座らせ、私はソファーに座る。
ぶぉぉ、とドライヤーの音が部屋に響いた。
私 (寝雨)
(さらさらしてる、、思ったよりも。)
太宰
、、ねぇ、許してくれたの?
私 (寝雨)
 ? 
突然の問いに、私は首を傾げる。
太宰
、、さっきのこと。
あぁ、あれか。
と思っていると。
太宰
ご免ね、恥じらう君が何とも可愛らしかったから。
私 (寝雨)
、、!?
太宰は、とんだ爆弾発言をした。
また、私の顔に熱が集まる。
、、太宰が前を向いて喋ってくれてて良かった。
私 (寝雨)
、、言っときますけど、私まだ18歳だからね?
太宰
太宰が、止まる。
沈黙が流れる。
たっぷりと10秒、
もう少しで20秒に届くくらいでーー。
太宰
マジすか?((
彼の間抜けな声。
私 (寝雨)
マジっす((
太宰
私は18の子に拾われた、、?
信じられない、というふうに彼はその身体をわなわなと震わせている。
私 (寝雨)
あ、そうだ。
私 (寝雨)
お金と部屋ならあるんで、何なら住み込んで貰って良いよ。
私 (寝雨)
だって、帰る場所無いんでしょ?
そういうと、彼はまた間抜けな声で、
太宰
あらやだ、イケメン((
と、言うのであった。
ーーこれが、太宰との出会い。
寝雨  (長女)
ーーって、感じかな。
寝雨  (長女)
ね、太宰。
『太宰』とかいう人との出会いをひと通り話した寝雨お姉ちゃんは、目を細めて太宰さんを見た。
太宰
うん。まさか4歳も歳下にお世話になるとは、。
未だに困惑していそうな反応をする太宰さん。
アオイ (三女)
ま、寝雨姉様は世話焼きさんだからね。
アオイ姉様は、それを一言で締め括った。

羽射う い (次女)
、、お姉ちゃんが話終わったし、次は、妾と晶子の話かな?
羽射姉さんがそう話を切り出す。
???
、、、。
羽射姉さんの隣の美女が静かに微笑んだ。

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