無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第15話

誰も知らないおとぎ話
エスト
エスト
…こんな感じかな?
今いるとこから、ざっと30分。
早く行かなきゃ間に合わない…
あたしは、未玖姉の居場所を把握していた。
確証は未だに持てないが、
おそらく未玖姉本人だと思う。
マエル
マエル
長かったような気もするし、
そうじゃない気もする。
エスト
エスト
ま、とりあえず行こ?
マエル
マエル
はいはい、分かってるよ。
その時は、「なんでこうなったんだろう…」って
思ったけど、よく考えたら、
あたしは、「自分で自分を追い詰めてたんだ」って
言う事は理解出来た気がする。
未玖
んー…今日は何しよっかな〜?
エスト
エスト
(えーっと…ここからこの角度で
魔法を詠唱して…)
警戒心を全く出してない未玖姉。
これなら奇襲も上手くはまってくれる。


そう思った矢先の事。



あたしは、自分が知らない結末を知る。
未玖
何考えてるか知らないけどさー?
今のうちに、それしてよかったの〜?
エスト
エスト
あたしの魔法が通じてない…!
まさか…魔導反射なの!?
未玖
ふふ、流石はうちの子孫♪
正解だよ〜?
その、まさかのまさかだよっ♪
こんな結末、考えたくなかった。



魔法の詠唱に隙を作らない事は得意だから、
今回の魔法も自信はあった。

警戒心も分かるくらいなかったし、
これならいけると思ってた。



けど、あたしは物凄く甘かった。
未玖
んー…でも、仕掛けるタイミングとかは
凄くよかったから…認めてあげる。
エスト
エスト
あ、ありがと…
「魔導反射」は、あたしと未玖姉が
昔に共同で作り出した、
魔法に対抗する手段の一つ。


これは能力とは違うから、事前に
発動するかを選択する必要がある。



こうなる事が分かっていて、未玖姉は
「魔導反射」を展開していたのかな?




あたしが遭遇したのは、
「時を司る神」である未玖姉が見せた、
とんでもなくて、有り得ないほど
驚異的すぎる「読み」。



子孫であるあたしからしたら、
「誰も知らないおとぎ話」って所。