第9話

8 ラベンダー
20
2024/03/18 13:26
???
???
....
訪れた沈黙。
目の前の青年は、どこか風に揺れるようにふよふよと小さく揺れていた。
黄
...
彼からは、何かが垂れていた。
赤い、水のような液体。
彼から滴っているのは、血液だった。
黄
(怪我...?怪我をしているのか...?)
その時、プツンと音が聞こえ、周囲の植物に絡みついていたツタが千切れて落ちた。
黄
!?
白
!?
2人揃って、一歩後ずさる。
???
???
....なんで、会いに来てしまったのですか
そう一言だけ告げて、青年は振り返る。
彼が振り返ってそこにあったのは、光る片目と月夜に反射した涙。
ふと横を見れば、白は涙目になっていた。
白
き....キノコ....?本当に君なのか...?
どうやら、2人は知人らしい。そのうちボロボロと涙を流し始めた白は、何度も彼の名前らしき言葉を呟いていた。
キノコ
キノコ
....えぇ。わたくしでございます。貴方が嫌いになった、貴方の「元」恋人でございます。
透き通っていて滑らかな声。男か女かわからなくなるくらいのそれに、少々気味が悪く感じた。...が、誰かの元恋人、しかも死人を悪く思うのもよくないので、その考えはすぐに消した。
その時、聞き覚えのある声が背後から聞こえる。
赤
降ろせって言ってんだろダボ!
青
うるせえよ傷口開くからダメだバカ!
そんな口論とも取れる罵り合いをしながら、まぁ本来なら致命傷な傷を負った赤を担いで連れてきた青。そんなやつ置いてくりゃよかったのにとも思ったが、まぁ放置してくたばられるよりはずっといいか。
キノコ
キノコ
...殺した....と思ったのですが....何故生きておられるのですか。
冷酷な声をした青年は、白と何か関わりがあったようで、赤に気が移るまでずっと白に問いをぽつぽつと投げかけていた。
赤
は?この程度で死ぬかよ!ヴァーカ!
黄
黙れ
相変わらず悪態まみれの赤の頭を引っ叩いて、「いてっ」と彼がこぼすか否か。再び、目の前の青年が口を開いた。
キノコ
キノコ
....死とは、素晴らしいものです。私の恋人がくれた、最期の贈り物———
にこやかに笑い、風が彼の周辺でそよそよと囁く。
花弁が舞い、月明かりが照らすそこは、とても美しかった。
キノコ
キノコ
....貴方様のように死を恐れない、むしろ望む方には、とても好ましく思っております。
赤
は?知らんボクは嫌いだ
ニコニコと不気味に微笑む青年。そんな彼の笑顔から目をそらし、ケッと目つきを悪くさせる赤。そんな事してもただ機嫌の悪い女性にしか見えないと言ったら多分俺は殺される。
そんな悪態を吐く赤にも嫌な顔せず、青年は言葉を続けた。
キノコ
キノコ
...見ての通り私は死霊にございます。昔、恋人に無礼を働き殺されました。
そこまで彼が言い終わるか否か、白が声を上げた。
白
無礼なんてそんなっ!....
場は再び凍りついた。
おちび
おちび
ハイ
おちび
おちび
お久しぶりですね
おちび
おちび
短いですね
おちび
おちび
すみません
おちび
おちび
まぁ待ってくれてる人はいないと思うが
おちび
おちび
最近小説書かないわ
おちび
おちび
絵も描かない
おちび
おちび
何してんだろな
おちび
おちび
あ、これアイコンです
















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界 :   植物界
門 : 被子植物門
網 : 双子葉類網
目 : シソ目
科 : シソ科
属 : ラヴァンドラ属

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