第14話

第一部 其ノ拾参
「ほんまに、こんなにわかりやすい店やのに、先生は見つけられないって」

「ほんまに探したのか疑ったこともあったけどな」

りゅう
りゅう
本当に見つからなかったんですから、嘘なんてつかないですよ
「わかっています。吉さんがいってましたもんね」

「そうそう、この店は必要としている人にしか入れない店だってね」
じゅん
じゅん
祖父がそんなことを皆さんに話ししていたんですか
「じゅんさんは、吉さんから聞いていないのか?」
じゅん
じゅん
あっ、祖父から聞いてましたけど、少し違う感じて聞いていたので
とも
とも
お待たせしました。和菓子をお持ちしました
「まぁ かわいらしい。え~と」
とも
とも
ともです
「そうそう、ともさんが作ったの?」
とも
とも
はい、俺、お菓子など食べるのも作るのも大好きなんです
「女性陣はお菓子がいいんじゃろうが、男性陣はお菓子より食事は出来ないのかな?」
じゅん
じゅん
あっ すみません。準備がまだまだで、お茶と珈琲とお菓子しかメニューになくって
あきと
あきと
これから増やしていこうって言ってるんですが
とも
とも
お菓子と料理を一緒に作るのは、まだまだそこまでは手が回らないのが現実で
「おっ そうや。先生、料理の腕はすごいんやったな」

「そうそう、この店が閉まっている間、先生何度か料理だしてくれましたな」

「そうや、先生、この店で料理やってみては?」

「そうや、そうしたら、上手いご飯も食べれるし、じゅんくんたちもたすかるでしょうし」
じゅん
じゅん
歳さん、先生に無理言っては
「じゅんくん、先生の料理の腕は一流なんやで」
じゅん
じゅん
でも、陶芸教室されているのに、うちで働いてもらうのは
「生徒って言っても、ワシらしかおらんのにな、先生」
りゅう
りゅう
まぁ 初めてまだ一年半くらいですからね
じゅん
じゅん
でも
あきと
あきと
じゅん
じゅん
じゅん
なんや あきと
あきと
あきと
ここはお願いしてきてもらった方がいいん違うか?
とも
とも
俺もそう思う。俺一人でスイーツと料理は無理や
じゅん
じゅん
わかった。あの、藤井先生がよろしければ、うちで料理担当として働いていただけないでしょうか
りゅう
りゅう
はぁ
「先生、何ちゅう返事してるんや」
りゅう
りゅう
あっ、お客さんにさせるほどのもの作れる自信がないんですよ
「そしたら、あの兄ちゃんと一緒にやったらいいじゃないですか?」
あきと
あきと
あの兄ちゃん?
「そうそう、先生のお友達でね。料理もうまいし、かわいい子なんですよ」

「でた、櫻子さんの溺愛が」

「もう、雅さんったら」

「あの子は孫のようでかわいいんです」

「はいはい、そうでしたね」
じゅん
じゅん
じゃぁ、その方と一緒にお願いできませんか?
りゅう
りゅう
はぁ、俺の一存では決めれないので、そいつと話をして働くかどうするかは、明日にご返事してもかまいませんか?
じゅん
じゅん
そうですね。では明日ご返事をお待ちしてます