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第4話

Ⅱ…
26
2023/11/20 08:29
暗い裏路地、エースには不安が募っていた。この少女はどうしてこんな所に倒れているのか、自分はとんでもないところに遭遇してしまったのでは無いか、グルグルと色々なことを考えては、頭を抱えて唸っていた。

だが、その時
エース・トラッポラ
!!
遠くからタイヤのこすれる音が聞こえる。兄が迎えに来たのだと分かるその音はエースにとって希望そのものだった。
エースは顔を上げ、兄を早く見つけようと路地を出た。当たりを見渡せば、1台の見知った車があった。
エース・トラッポラ
兄貴!こっち!
大きな声で兄を呼び寄せ、不安の元を早く見せようと、小走りでまた路地へと戻って行った。
それから兄が路地に入り、自分の元へと向かってくると、エースは不安を指さしながら言った。
エース・トラッポラ
ほら、これ、この子落ちてたんだけど、
リッター・トラッポラ
だあから落ちてたって言うなって言ってんだ、
リッター・トラッポラ
いや落ちてるなこれは。
エース・トラッポラ
だろ?!?!
まるでモノをそのまま置いたかのように、なんとも言えない体制で、髪も乱れたまま道路に横たわっている少女の様子はリッターでさえも“落ちている”ように見えたのだった。
この“落ちている”少女をどうするべきか、2人は迷っていた。このまま置いておいたら少女はどうなってしまうのだろか。かと言って無断で連れ帰ってみても良いのだろうか。まず少女は生きているのだろうか。寝ているのだろうか。
分からないことが多すぎて2人は、しばらく黙りこくっていた。
その静寂を破ったのはエースだった。
エース・トラッポラ
な、なぁ、この子って生きてんのかな
リッター・トラッポラ
い、生きてるんじゃね?確認してみっか?
エース・トラッポラ
え、どうやって?
リッター・トラッポラ
あー、息してるか確認するとか何とかあるでしょ
あなた・ネグレクタム
んん、
エース・トラッポラ
キエエアアアアアアシャベッタアアアアアアアア!!!!
リッター・トラッポラ
うるせっ
2人が少女の生死を確認するより早く、少女が唸ったため、少女が生きていることが2人はわかった。なにかエースの様子がおかしかったが。

また、ここで問題が出た。
なぜこんな所で少女は寝ているのだろうか。
十中八九捨てられたのだろう。と、2人は考えたが、捨てられた子供の対応なんてしたことはもちろん無い。さぁどうしようかと思っていた。
エース・トラッポラ
ど、どうする?
リッター・トラッポラ
どうしよっかな、、、

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