第2話

No.2
188
2024/03/21 04:22
ミク「へぇ…スライムなんだ、リムル。」



リムル「え、あぁ、まぁ…。」



ミク「その姿(人間の姿)は擬態かい?他に何ができるんだ?」



リムル「えぇっと…。」



ダグリュール「ミク、そろそろやめんかい。新入りが困っとるじゃろう。」



ミク「おや、すまない。」



リムル「い、いいえ…(苦笑)。」



魔王の宴ワルプルギスは深刻な空気は消え、今はルミナスを除いた魔王が豪華な料理を楽しんでいた。



リムルはミクの質問地獄から救ってくれたダグリュールに静かながら感謝した。



リムル「(そういえば…)



リムルは先程のミクの言葉を思い返した。






ミク『私はミク・ゴジョウ。』






リムル「(ミク・ゴジョウ…どう考えても日本人だよな)」



もしかしなくても同郷か?方言とかも使ってないし……。



リムルが思考にふけっているとミクに「リムル?」と顔を覗き込まれた。



ミク「大丈夫か?ぼーっとしているようだったが…。」



酒の飲み過ぎか?とミクは自分が探られているとも知らずにリムルを心配していた。



リムル「あ、いや……。あのミクさんって……。」



ミク「さんは付けなくていいよ。同じ魔王なんだし。」



リムル「じゃあ…ミク?」



リムルが恐る恐る呼ぶと、ミクは「ん?」と首を少し傾けた。



リムル「えっと…ミクって、もしかして異世界人か?それも、日本人の…。」



ミク「そうだよ。ただ、死んで転生したんじゃなく、召喚かな。」



リムル「召喚?」



ミク「あぁ。こっちに来てもう300年も経つ。いい加減記憶が消えそうだよ。」



リムル「さ、300年⁉︎」

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