さてさて、初日はとりあえず、研究所の隅から隅まで地図見て、足運んで暗記することにした。
まぁ、案内されるんだけど…
職員しか入れないところは、トガちゃんが職員になりすまして少しずつ調べていった。
相変わらず、トガちゃんが凄すぎて、僕がいる意味ない気がする。
僕は、案内してる人に質問などをして、話し聞いて情報収集って感じかな。
そう言われ、入ったのは『所長室』
僕は入った瞬間に違和感を覚えた。
一見ごく普通の部屋だけど、なんだか、椅子やテーブルの配置が変だし、壁にも何かしらの違和感を覚える。
一体なんなんだ?
この違和感は。
振り向くと、とても身長の高くて、優しそうな人が立っていた。
僕の身長は174…これでも小さくはないが、その人はかなり大きかった。
下手したら、190cmあるんじゃないか?
しかも、かなりイケメン。
教授?ってことは、頭もいいのか…
これこそ、ハイスペックって言うのだろう。
にしても、所長ってことは、死柄木さんが言ってた、“不法に行われている実験”について知っている可能性が高い。
それからしばらくは、彼の話しを聞いていた。
ーーーーーーーしばらくしてーーーーーーー
今日の案内が、終わった。
「さて、帰るか。」
なんて思った矢先、
とりあえず、研究所の職員についていた。
さっき来た所長室…
中に入ると、さっき会った所長さん…
そう言いながら、所長さんは、職員に部屋を出て行くように指示する。
そう言いながら、彼は僕達に微笑みかけた。
裏があるような微笑みだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。