部屋に入れられて、何分経ったのだろうか。
ほんの数分なはずなのに、時間が進むのが遅い。
抵抗し続けている身体もそろそろ限界を迎えてきている。
「はぁっ…雛さん…雛さん…!!」
触られる度に気持ち悪いと感じる身体は震えっぱなし。
ドンッと後輩を押し退けるが、逆に興奮するばかりで拉致があかない。
「はは…逃げないでよ、雛さん…気持ちよくさせるから…っ」
がっしりと腕を掴まれ、逃げられないまま少しずつ時間は過ぎていく。
(ふぅ〜君っ…助けて…!!)
そう願った時、廊下から足音が聞こえ始めた。
「雛!いるか!?」
(っ!秋季君の声だ…!!)
聞き覚えのある声が響く。
秋季君の後を追う様に聞こえた声。
(ふぅくんっ…!)
足音はここまで近づいている。
声を出すなら今しかない。
「なに叫ぼうとしてるんですか?…少し静かにしててください」
助けを呼ぼうとした瞬間、口を抑えられる。
(っ…!でも…片手が空いたから…!!)
ドンッドンッドンッ__
動かせる様になった片手でドアを思い切り叩く。
(お願い…気づいて…!!)
必死にドアを叩く。
ガチャ__
開いた扉の先に、ふぅ〜君と秋季君が息を切らして立っていた。
(良かったっ…)
後輩も驚いたのか、掴んだ手を離し放心状態。
そのまま力が入らず床にしゃがむと、ふぅ〜君が支えてくれた。
「…お前…さっき雛のこと探してたやつじゃねぇか…!戻ってきて正解だった。…雛ごめん、俺が呼んだせいで」
後輩を抑えながら秋季君が謝ってくる。
(秋季君のせいじゃないのに…!)
申し訳なさそうにする秋季君に焦ってしまう。
__
「ひっ…」
真顔のふぅ〜君に睨まれ、ビクリと肩を震わす後輩。
「…っ、今日で雛さんは卒業なんだ、最後なんだから襲いたくなったんだよ…っ!!いいだろ一回抱くくらい!」
ふぅ〜君の言葉に反発するように、大声で叫んだ。
ぐっと顔を近づけ、低い声で呟いた。
「そっ…それは……」
ふぅ〜君の本気の言葉に怖くなったのか、身を縮めて下を向く。
「は…?」
「っ…!」
__
「ひっ…!!近づきません!近づきません!!」
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい…」
頭を下げて謝ってきたけど、僕も後輩が怖くて声を出すことができなかった。
「…とりあえず、こいつ外に出すから」
「ほら、行くぞ」
「……」
そのまま腕を引っ張られて秋季君に連れて行かれた後輩。
(もう…いない…)
安堵した声で囁かれた僕の名前。
優しく抱きしめられた瞬間、身体の緊張がほぐれていった。
腕を見ると、壁に追いやられた時にできた痣があった。
縫った跡の上から青く広がっている痣。
(あの時、痛かったから…やっぱり痣になってたんだ)
ふぅ〜君の顔を見ると、悲しそうな顔をしていた。
優しくキスされる。
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▽▽
しゅんと落ち込むと、顔を近づけてこちらへやってくる。
そのまま強く抱きしめられる。
そのまま顔を埋め、抱きつくふぅ〜君。
やっぱり、年下だなぁ、なんて。
(叱られてるのに、可愛いって思っちゃった)
そんなことを思っていると、頬を膨らませたふぅ〜君が顔を上げた。
これは…本当に凄いおしおきをされそうです__
なんとか迫られ編もえちえちに突入しそうです〜!!
楓馬は怖いです、肋骨についての知識は多いんですこの子。
茶々丸の母も肋骨を折ったことがありまして、お笑い番組なんて見たら母は母で1人コントしていました。
「あははは!…いたっ…ぃ"たぁ!?…っはは…!!っひぃ"!?…いたいっ…ははっ…ぃ"ひっ…」
みたいに、テレビのお笑い芸人のネタに笑うと肋骨が痛んで悶え、笑いが止まらず痛みと闘っていました…皆様も肋骨にはお気をつけて。
そしてそして、茶々丸イラスト部屋を作りましたよ〜!!
デジタルも描くのですが、時間がないので基本的にはアナログ投稿です。
性癖を詰めたイラスト達。性癖が合う方、是非お話ししましょう〜!!
皆様のイラストも描きたいと思っていますので、是非ご覧下さいませ〜!!
いいね、お気に入り登録、コメントありがとうございます〜!!
次回もふうひなです!!
次回もお越しください〜!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。