第13話

十二話
しばらく歩き、屋台が道路の左右にずらりと並ぶ祭り会場に出た。

今日はめちゃくちゃ無愛想にして、ハルアキくんを嫌な気分にさせて早く帰る。さっさと帰るんだ!

パンッ!と乾いた銃声が響き渡る。

「やった当たったー!」

「は!?マジかよ、一発目だぞ!?」

「私射的得意になったんだよねー。コツ掴んだっていうか」

他の祭りで射的ばっかやってたのも関係あるかな。

金魚すくいとかあんまり好きじゃないし。

「お前、そういうのは先に言えよ!」

「聞かれてないもーん」

したり顔で答えつつまた一個景品を倒す。

結果、射的勝負は私の勝ちだった。

「よっし、一勝一勝!」

「まぁまぁまだ大丈夫だな。俺二勝してるしまだ勝ってる」

「うるさ!すぐ抜かすから」

「負けねえよ」

バチバチと見えない火花を散らし合う。一度視線を逸らすと、バカバカしくなって、ぷっと吹き出してしまった。

「ねぇ次――」

ハッ、と我に返る。

待って私、普通に楽しんでる……!

今からでも素っ気ない態度を取るか迷ったが、ハルアキくんの純粋な笑顔を見ていたら、まぁいっか、と思えた。

よくわからない感情が鼓動を速めていた。