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2020/12/17

第4話

寧々①
(寧々side)
私とほっくんの出会いは、10年前に遡る。私は生まれつき体が弱くて小さいときから入退院の繰り返し。中学生になって、倒れたのをきっかけに本格的な治療が始まり、担当医からは、もってあと三年と言われていた。
そんな事実を、中学三年生という子供と大人の狭間の不安定な心を持った私は、受け止めきれず、日々両親に看護師に周りの人に気づかれないように、静かに泣いていた。
ある日の夜も、いつものように病院の屋上に行く階段の隅っこで声を抑えながら泣いていた。すると、同い年くらいだろうか。一人の男の子がこちらをじっと見つめているのに気がついた。

??「君生きてる?」
(寧々)「はい?」

え、こんなパターンある!?普通、「何してるの?大丈夫」とかじゃないの!?
私は驚きすぎて、口をあんぐりと開けたまま何も言えずにいた。

??「え、何その顔。そんな顔で俺を驚かせようなんて100年早い」

意味がわからない。なに、この人。イタイ人?思春期で、例のあの厨○病かなにかに目覚めた人!?といろいろ考えを巡らせていたが、このまま何も言わないのは尺に合わないため、言い返した。

「違います〜。よく見て影あるし、足あるでしょ!?ていうか、なんで初対面の人に幽霊扱いされなきゃいけないの!」

と半端逆ギレ並みのテンションで彼に反撃をした。さっきまでとのギャップに戸惑いを隠せない彼に、もうワンパンチ効かせてやろうと、言葉を続けた。

「君こそ、なんでこんな遅い時間にここにいるの?見回りの看護師さんに怒られちゃうよ。それとも、一人で寝るのが怖くてよく寝つけなかったとか!?」

??「つっ……。」

え、図星だったか…。生意気な変わった人だと思ってたけど、案外可愛い人なのではないだろうか。

「え。マジ。君、私と歳変わらないよね?一人でねれないとかどんだけマザコンなんだよ〜www『北斗』へ?」

さっきまでとは違う雰囲気で、最初私も見つけたときよりももっと真っ直ぐに私の目を見てもう1度、

(hk)「俺の名前は。松村北斗。」

と低く深みのある声で言った。なんだろ。目が離せない。後で、思えば私はこのとき人生で初めて「一目惚れ」というものを経験したのだ。
急に恥ずかしくなって、顔が赤くなっているのを隠すように後ろを向くと、肩を掴まれて

(hk)「君は?」

と聞かれた。さすがに相手が名乗って私が名乗らないのは失礼だなっと思って、

「寧々。村岡寧々、です……。」

と答えた。

第5話に続く…。