第3話

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2020/04/08 13:33
えいちゃんは物事ついた時から隣にいて、
俺の隣はえいちゃんでえいちゃんの隣は俺だった。

エイジ
エイジ
みっくん
ツリメ
ツリメ
えいちゃん
昔からみっくん、えいちゃんって呼びあってて
俺はえいちゃんにみっくんって呼ばれるのが好きで、
でももう二度とその声は聞こえなくて。
何度もえいちゃんって呼んでも
どうしたの?みっくんって答えてくれなくて
ツリメ
ツリメ
なにこれ…どうやるの…
ツリメ
ツリメ
えいちゃん、これ…
ツリメ
ツリメ
あ、
俺が出来ない事も
ちょっと貸してってやってくれる彼もいなくて
ツリメ
ツリメ
ふぅー疲れたー
ツリメ
ツリメ
俺が遅くまで編集してると必ず部屋に来て
ストックはまだあるしこんな時間だからもう早く寝な?って
言いに来てくれる彼もいなくて
今まで4人で頑張ってきたこともやってきた事も
これからは俺ら3人でやっていかなきゃいけなくて。
そらちぃ
そらちぃ
ツリメ
ツリメ
あっそら、起きた、の?
そらちぃ
そらちぃ
うん、心配かけてごめんね
ツリメ
ツリメ
こなえだの、えいちゃん、についての説明の動画編集しといたから、明日上げられるから。
そらちぃ
そらちぃ
そっか、ごめんなみっくん。
こんなリーダーで、ごめ…
そらちぃ
そらちぃ
っ…
ツリメ
ツリメ
目の前で泣いてるそらがいてでも俺は泣いていなくて

そらをはげます事も出来なくて、一緒に悲しむ事も出来なくて、
ガチャッ
リクヲ
リクヲ
あ2人とも、いたの
ツリメ
ツリメ
りっくん
リクヲ
リクヲ
そらは…そうだよな、ダメだよな、まだ
リクヲ
リクヲ
大丈夫だよ、俺らがいるから
りっくんがそらを抱きしめて、そらがりっくんの腕に声を消すように顔を埋めて、震えていた。

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