第15話
アメノチハレ⑮
藤井side
病院で望の番まで待ってる時
望は怖がってた。
少しでも安心させたいから
俺は望の手を握った。
それからしばらくすると
白衣を着た女性が出てきて
望の名前を呼んだ。
俺はどんな時でもそばに居るって誓ったから
俺は望に、
ついて行こうかって聞いた。
そしたら望は笑顔で振り返って
ありがとう、大丈夫って答えた。
望が診察室に向かう後ろ姿は
どこか寂しそうだった
俺は待合室で待っている時
濱ちゃんに連絡した。
確か濱ちゃんは神ちゃんとラジオやったと思うけど、一応しとく。
濱ちゃんも濱ちゃんで望の事を心配しとったから…。
返信早!
ラジオ中やろ 笑
なぁ、神様
望の体は今どうなってるん?
これ以上望を壊さないで。
俺は祈ることしか出来なかった。
しばらくすると
望が戻ってきた。
でもその手に持っていたのは
封筒。
ただの封筒じゃない。
病院の招待状。